区民の想いと行動をもっと活かす行政を

先日、次世代の子供たちに日本の伝統文化を継承していきたい、実際に「観て」「参加して」「感じて」もらいたいと、中野区をはじめ日本各地で手弁当で精力的に普及活動を続けていらっしゃる能楽師の小島さんと、そのお母様にお話を伺ってきました。
私たちは日本で生まれ育ちながら、能楽に限らず、この国独自の素晴らしい文化芸術についてほとんど教育らしい教育を受けていませんし、関係者や一部のファンの方を除いて実際に触れる機会もほとんどありません。
そういった状況の中、次世代を担う子供たちに母国の伝統文化、芸術に触れるきっかけを与えてあげること、その素晴らしさを伝えてあげることは、非常に有意義なことなのではないでしょうか。母国の文化芸術について正しい知識をしっかり学び、実際に体験することは、日本人としての自信と誇りをもつことにつながり、国際社会で生きていく上においても非常に重要なことなのではないかと考えています。
それにしても、このような区民の方の善意と行動力で、「能楽」という素晴らしい日本の伝統芸能を身近に提供していただいているという事実を、区や区の教育委員会はもっと真摯に受け止め、自分たちがやるべきことはないのか、真剣に考える必要があるのではないでしょうか。

子育て支援というと、各種手当や保育園をどうするかなどの議論に終始しがちですが、こういった教育面からの支援に力を入れていくのも重要だと考えています。

 
*「能楽」は2001年にユネスコ世界無形文化遺産第1号として登録された、世界に誇る日本の古典芸能です。