中野区の学校評価制度について

定例会が続いています。
私が所属する文教委員会では区立小中学校、幼稚園(公・私)への外部評価の結果が公表されました。
教育委員会が示す外部評価の趣旨は以下の通りです。
「学校・幼稚園における教育活動の充実・向上のためには学校の教職員以外の意見要望などを把握することが不可欠である、そのため多くの保護者や地域住民からの評価を受け、その結果を参考に改善策をたて、教育活動の充実・向上をはかり学校改革を進めていく。」
私も学校選択制を実施していない中野区のような自治体には特にこういった外部評価制度が必要不可欠だと思っています。
ただ、こういった評価制度の中で重要なのはその質問項目です。その点について感じた点を委員会でいくつか質問いたしました。
たとえば幼稚園評価の質問項目にはずばり
「お子さんを本園に入園させてよかったと思っているか
という項目がありますが、なぜか小中学校評価のところではその設問がすっぱり削除されています。(他の項目では幼稚園と小中学校とがかぶっているものがほとんど)
それはなぜかという問いに対する教育委員会の回答は
「幼稚園と違って小中学校はすべて公立だから」

公立校は選択制でないからこういう質問をしても意味がないと言いたいのかもしれませんが、私立校との選択は常にされているわけですし、教育委員会もそれを意識した発言、公教育の充実に力を入れていく、という内容のことをあちこちでうたっています。
選択制をとっていないからこそ、こういった項目を質問項目に加えて各学校が真剣に自主努力をするようにしていかなければならないのではないでしょうか。
また、
「学校の教職員は熱意をもって指導に取り組んでいる」
という精神論的な内容はあっても、教師の指導力(授業内容)をきちんと問うような内容がありません。代わりに
学校は生徒の関心や学習意欲を引き出す授業の工夫をしている」
というように、「教師(担任)は」としたほうが断然わかりやすく答えやすくなる設問をすべて
学校は

というかたちで置き換えています。
お子さんの担任の先生が行う授業をどう思うかについては答えられても「学校がどういう授業を行っているか」という聞き方をされたら「学校全体のことはわからないなあ」ということになってしまいかねないでしょうか。
予想通り中学校の評価では特に、この設問に対して「答えられない・わからない」という回答が非常に高い割合を示していました。
教育委員会は報告の中で
保護者が「答えられない・わからない」と回答することや無回答の割合を少なくすることが大きな課題である

としています。それなら質問内容をもう少し改善するべきだと思い、そのことについて尋ねましたが、
「学校という言葉には教職員などの意味も含まれている」

といったような回答で到底納得できるものではありませんでした。
この外部評価の質問の仕方を見る限り、教育委員会は教育を受ける子供たちやその保護者以上に学校や教職員のほうに気を使っているようにみえました。はっきりいって私立は逆です。私立を選択する保護者たちはそれをわかっているのではないでしょうか。こういった中野区の状況で本当に公教育の充実は図られるのか、私は正直かなり疑問に感じています。教員の資質や指導力がこれまで以上に問われている現在、私は個々の教師に対する保護者や生徒の評価制度を実施してもいいのではないかと思っています。