福祉タクシー券について

 中野区ではなんらかの障がいをお持ちで外出が困難な方々に対し、その社会参加を促し、活動範囲を広げるという名目で、月額3600円分のタクシー券(一年間の使用期限付き)が支給されています。
 実は中野区ではありませんが、以前、都内の某自治体の福祉タクシー券が都内の金券ショップで販売されていたことが判明し、マスコミでも取り上げられたことがありました。
 私自身も以前、タクシーの運転手さんから「かなりの割合で障がい者じゃない人が福祉タクシー券を使っている」という話を聞いたこともあり、中野区の状況を調べてみました。
 中野区の場合、福祉タクシー券には「通し番号」がしっかり入っていて、誰が使ったのかは比較的容易に確認できるようになっており、不正は起こりにくいシステムになっています。また、利用規則にはタクシー券を使う場合には必ず「障害者手帳」を見せること、「本人以外は使えません」という文言が明記されています。
 区の説明によると、一口に障がいを持っているといっても内部障がい者や免疫障がい者と呼ばれる方々は普通に歩行できる方も多く、パッと見障がい者であるとはわかりにくい場合が多い、また、障害者手帳を他人に見せたくない、という方もいる、そういう方々が誤解を受けているのかもしれない、ということでした。
 ただ、金券ショップには出回っていなくても、本人以外の第三者(身内、知り合いなど)にタクシー券がわたってしまっている、という区民の方からのクレームも絶えない、ということでしたので、タクシー券や利用の手引の中に印刷されている「本人以外は使えません」という部分を「本人以外は使えません(身内、知り合いを含む)」という文言に変更し、注意を促すということはできないものかと提言いたしましたところ、区からもそういった変更なら可能です、という前向きの答えをいただきました。
 生活保護もそうですが、本当に困っている方々が遠慮せずに必要な援助を適切に受けられるようにするためにも、区は不正が起こらないよう今後もしっかりと監視する義務と責任を怠ってはならないと思います。