先日、お誘いを受けて、
家庭倫理の会 中野区
開催の学習会に参加してまいりました。
「倫理」を学ぶなんていうと、何だか哲学を学ぶみたいな小難しい印象を受けますが、実は難しいことはひとつもありません。自らの人生や周りを取り巻く環境をよりよいものにするために、普段からどういう心がけで生きていけばいいのか、そしてそれをどのように実践すればいいのか、ということを講師の先生が自らの体験談を交えながらわかりやすく教えてくださいます。
みんなが暮らしやすい幸せな社会を築いていくには、私のような議員や行政職員が適切な政策を打ち出し着実に実行することももちろん大切ですが、それだけでは正直限界があると感じます。
やはり日々の生活や人生に幸せを感じられるかどうかは個人個人の心の持ちようによるところも非常に大きいのではないでしょうか。社会の基礎的単位である個人が精神的に豊かになって充実した毎日を送れるようになれば、その家庭も幸せになり、その集合体である国や社会もより暮らしやすい素晴らしいものになっていくのではと私は考えます。しかしそういった個人の内面にまで政治家や役所が介入してどうこうすることはできません。だからといって条例や各種制度を制定しさえすれば、それですべて解決するかというと、現実的には、それも非常に難しい。
とにもかくにも個人や家庭のあり方を見つめ直し、より充実した人生を送るために「倫理」を学習することはとても有効であると感じました。
講師の先生がおっしゃった
「足を踏まれてもありがとうと思いなさい」
というのは正直かなり厳しいと感じましたが、たとえば何かをするときに、
やらされている
ではなく、
させていただいている
と言う気持ちで取り組むように心掛けると、苦手な仕事や家事をするときの抵抗感が薄らぎ、相手に対してもなんとなくやさしい気持ちになれることがわかりました。加えて相手の自分に対する態度も変わってくる。
結果、この体験を通していつ何時も感謝の気持ちを忘れないというのは、相手にとっても自分にとっても大切なことなんだということがわかりました。
これが倫理を学んで実践する、ということなんですね。
ね、難しくないでしょう??