災害は地震だけではない

災害、というと私たち日本人はついつい「大地震」を思い浮かべてしまいがちです。
が、実はこれまでの歴史を振り返ると、死者5500名(のちに関連死として900名がみとめられた)というとてつもない被害を出した兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)などの大地震を含めても、トータルでは「風・水害」の被害のほうが地震被害よりも大きいのだそうです。
知らなかったのですが、台風大雨被害で毎年約200名の方が、さらに大雪被害でも毎年約100名の方が国内でお亡くなりになっているそうです。
中野区でも平成17年に妙正寺川が氾濫し、周辺地域に床上・床下浸水などの大きな被害をもたらしました。妙正寺川周辺だけでなく、都内では「遊水地」だったところを埋め立てて住宅地にした場所がいくつもあり、周辺住民の方は注意が必要です。
妙正寺川の氾濫のときもそうでしたが、大雨が降って水位が上昇し、あふれ出したのは一瞬のことで、行政側がどんなに迅速に駆けつけたとしても間に合わない状況でした。その後、東京都が「激特事業(げきとくじぎょう)」の名目で、護岸整備や橋梁の架替えなどの整備を行いましたが、それも過信せず、やはり豪雨のときにはすぐに避難することが重要なようです。
防災士講座で講義をなさった元東京都副知事の青山先生の話によると、もともと東京都は、50mm/時間の大雨に耐えうる街づくりを行ってきたそうです。
しかし、昨年都内で頻発した「ゲリラ豪雨」とも呼ばれた「集中豪雨」の雨量は一時間あたり110mm!行政もこれまでの考え方を捨て、現状に即した新たな防災施策を早急に打ち出さなくてはならないということですね。
ちなみに・・・
バケツをひっくり返したような雨 →  約30mm/時間 
滝のような雨 → 約50mm/時間 
ただ歴史的にみると、集中豪雨は最近になって急に起こり始めたものではないということがわかります。地震も含め、受ける「災害」は同じでも受ける「被害」が変わってきているのだそうです。「災害が進化した」のではなく、「社会が進化した」のだ、という講師の言葉に納得してしまいました。
風水害だけではありません。過去、三宅島の噴火で大勢の方が避難されたのは未だ記憶に新しいところですが、実は世界全体で800ある活火山のうち、108が日本国内にあるそうです。(一位は三宅島もある東京都で21、二位は北海道で18)