子供の学力格差について

最近の区立学校教育では、「宿題」という言葉はほとんど使わず、「家庭学習」と言っているそうです。
区の担当者に話を聞きますと、最近はこの「家庭学習」をしてこない児童生徒が非常に多く頭を抱えているそうです。
以前は「宿題は終わったの???」がホームドラマや漫画でのお決まりのセリフだったと思いますが、最近はそれも死語になりつつあるようで、子供が宿題をしようがしまいが、テストで良い点を取ろうが取るまいが気にならない、つまり子供の教育について無関心な保護者が増えているのが大きな原因だそうです。勉強に限らず何かを「強制的に」やらせるというのはよくないという風潮が蔓延し、学校の先生も宿題をしてこない子を強く注意できないと言うことですが、それは本当に子供自身のためになっているのでしょうか。
一方で毎日のように塾に子供を通わせるなど、教育に非常に熱心な保護者も多いです。
いつの時代にも最低限の学力(基礎的な計算や漢字の読み書きなど)は必須です。しかしそれもおぼつかない子供が増えているそうです。昨今の少子化や最近の授業料無償化で、それほど熱心に勉強しなくても皆望めばどこかの高校には入れてしまう、大学も選ばなければ楽に入学できる、そんな状況も子供の勉強離れ、保護者の無関心を加速させているのかもしれませんが、子供の教育に熱心な保護者とそうでない保護者との意識の差が激しくなってきていること、それに伴い子供の学力格差も益々深刻になっていることを改めて感じました。
不景気になると教育予算は真っ先に削られがちです。ここに力を入れても即効性のある景気対策にはならないですし、結果が出るのにも時間がかかります。子供には選挙権もありませんので(笑)政治家もなかなか力を入れたがりません。
しかしこの学力格差を放置してしまうと将来的に必ず大きな問題になって跳ね返ってくるのではと危惧しています。犯罪も増え、日本の国力も益々低下してしまうのではないでしょうか。
努力して勉強しなくても職につけなくても大丈夫、誰かが(国が)最終的にはなんとかしてくれる、そんな意識を区民(国民)に植え付けてしまうような行きすぎたセーフティーネット(社会保障制度)もこの問題を大きくする原因となってしまうのではないでしょうか。残念ながら最近そのひずみが徐々にあらわれてきているような気がいたします。