競争入札なのに落札率100%!?

早いものでもう11月。今年も残り二ヶ月をきったんですね。(妙に気温の高い日が多いせいかあまり実感できませんが。。。)
遅くなりましたが、先月行った総括質疑の内容をご報告いたします。
今回私が取り上げたのは入札問題

結構大事なテーマだと思うのですが、4年半前に私が議員になってからはもちろん、それ以前についてもこの問題について取り上げる議員さんはほとんどいなかったようです。
中野区では平成20年から「総合評価方式」という名目で、価格だけではなく、入札参加企業の技術力や信用性、社会(中野区への)貢献度等も総合的に評価しして落札業者を決めるという方式を試験的に導入、今後は本格的に制度運用していくということで、まずその内容について質問いたしました。
入札で過度な価格競争に陥ることで落札業者さんおよび業界全体が疲弊し、その結果として安かろう悪かろうの工事やサービスを区や区民に提供されるようになってはもちろんいけません。また同じ価格で同じ内容のサービスならば、区外よりも区内業者さんに仕事が回るようにしたほうが区(区民)にとってプラスになると考えられます。
総合評価方式が適切に、公平公正に運用されればそのような問題は解決されるはずですが、逆にいい加減な運用が行われると価格は高止まりするわ、内容はよくないわ、という最悪の結果にならないとも限りません。
そうなると価格以外の点をどのように評価しているかが重要になってくるわけですが、私が一番問題だと思ったのは工事案件の場合、その企業の真の実力ともいえる大切な「技術力(工事成績)」の評価する際の点数のつけ方が10点中何点、とかいうのではなく、○(概ね良好)か×(不備がある)の二択しかないことでした。これですと、よほどひどいケース以外はほとんどの評価項目で○となってしまい、複数の担当者が点数をつけてもほとんど差がつかなくなってしまい、低価格で優れた技術力をもっている入札業者へのインセンティブも働かなくなってしまいます。これについては改善を検討するとの回答をいただけましたが、これまでずっとこのやり方でやってきたというのは正直驚きでした。
また、これまでの入札結果を調べてみると、競争入札にも関わらず、落札率が99,7%やら99,8%やら、ひどいものになると100%(正確には99,99%~で限りなく100%に近い)の工事案件がありました。(全国的に活動している市民オンブズマンの発表によると90%以上の入札は「談合の疑いがある」、95%以上については「談合の可能性が非常に高い」そうです。)これらの高い数字が出てくる理由について質疑したところ、区の答弁は
「区では入札に際しまして、落札できる上限の価格、いわゆる予定価格を設定してございます。入札する価格の設定につきましては、いわゆる入札参加者、各事業者が決めるということでございまして、区としては決めました予定価格、これの範囲内において落札者を決定したと。その結果としての数字であるという風に認識してございます。」
というよくわからないものでした(???)
例えば、この限りなく100%に近い落札率だった工事案件の契約額は10億円以上。もしこれが90%の落札率であればこの工事1件で1億円以上の経費削減ができたわけです。繰り返しになりますが、過度な価格競争に陥って事業者や業界が疲弊することがあってはなりませんが、これはどうなのでしょう・・・???
また中野区は委員に報酬を支払い「入札監視委員会」というものを開催しているのですが、これが非公開で傍聴はおろか議事の概要(委員の質疑や意見、それに対する区の答弁の概要)すら全くわからないというお粗末な状況でこれでは何のために設けているのかわからない、ということで改善を申し入れました。ちなみにこの100%近い落札率の工事案件に対し、入札監視委員会の委員からは「高いね」という感想が出たのみで、区に対し調査の申し入れや意見は出なかったそうです。これで「監視」をしていると言えるのか、感想をつぶやくだけで委員が務まるなら誰でもできてしまうのではないかというのが私の「感想」です。
ほかには、特命随意契約(入札を行わず、特定の業者さんに仕事を発注し続けること)をやめて競争入札に変えたとたん、結果的には今までと同じ事業者さんと再契約したにも関わらず、契約額をかなり落とせている事例を見つけ、財政難の折、可能な限り特命随意契約を競争入札に変えていくべきではないかと質疑いたしました。
(このとき、「その仕事で食べている人たちがいるんだぞ!!!!」と野次が飛んできました。)
私は一部の事業者(区民)の利益だけではなく、区民全体の利益を守り、動かなければならないと常に思っています。業務を独占している事業者さんを全て切れと言っているのではなく、現状のサービスに見合った価格を区が支払っているのか、健全な競争が行われているのか、一度徹底的に精査することが必要ですし、多くの方がそれを望んでいらっしゃるのではないでしょうか。