住民の地域愛が街を変える

先日、知り合いの鎌倉市議さんに案内してもらい、鎌倉市内を回ってきました。(最近では某民放テレビドラマのロケ地となったこともあり、観光客が益々増えているそうです。)
b6100c97-9ccb-4fa6-bd6c-30a17aae46d7.png 鎌倉市内にはお寺の名前がついた地名が多い。
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市内を歩きながらポイ捨てゴミや吸い殻が皆無なのに感動しましたが、それは中野のようにシルバー人材センターに頼んでお金を払って綺麗にしているからなのではなく、市内に多数あるNPO団体を中心として、愛する街をきれいに保ちたいと市民自らゴミを拾っているからなのだそうです。
鎌倉市内にはほかにも無数の市民団体があり、それぞれの分野で積極的に活動しているようです。市民団体、市民活動というと憲法9条とか原発をどうするとかいう政治的なものが都内では幅を利かせているイメージがありますが、それらとはどうやらかなり異なるもののようです。住民の地域愛が街をよくしていくのだなあと実感した一日でした。
また最近では鎌倉に移住して自宅を構える若きIT起業家たちが次々にあらわれて横のネットワークが徐々に出来上がりつつあり、行政ともコラボレーションして新しい事業を始める動きも出てきているそうです。
高額納税者でもある彼らは「鎌倉が大好き」で移住してきたのであり、特に行政が何らかの優遇策を打ち出したわけではありません。大好きな鎌倉のこれからの為に、そして子供たちの未来のために何かできることはないか、という気持ちがとても強いのが特徴なのだそうです。
ちなみに中野区では、中野駅北口の警察大学校跡地に鳴り物入りでできたオフィスビル(中野セントラルパーク)内に、中野をICT・コンテンツ産業の街にするための振興拠点として、区が開発事業者に容積率を10%増やすことを認める代わりに1000㎡のスペース(なぜか別々の棟に二か所に分かれている)を確保しました。しかし思ったような事業スキームが構築できず、セントラルパークオープンから1年以上も空室のまま家賃だけ1500万円以上払い、その後も民間に事業を丸投げしたまま、中野がICTコンテンツ産業で盛り上がっているとか、起業家たちがそこに集まって面白いことを始めているなんて話題は隣の区役所にいても全く聞こえてきませんし、見えてもきません。恐らく掛け声だけでこのまま終わり、この区内有数の一等地にある1000㎡は最終的には単なる事務所スペースもしくはイベントスペースとなっていくのでしょう。
私は産業振興事業に関しては、行政が旗を振ってうまくいくケースなんてほとんどないんじゃないかと思っています。経験もノウハウもない行政マンたちが民間のニーズを的確にくみ取りそれに対応した施策を打ち出すなんてできるほうが不思議です。しかもまた問題なのはそのニーズを必死でくみ取る努力をしないこと。民間のコンサルティング会社に高いお金(これも税金です)を出して丸投げしてその報告書を適当につまみ食いして終わりなんですから。どうせやるなら数値目標をきちんとたて自分たちの足と頭を使って必死で取り組むべきです。中途半端で行政(区長)の自己満足で終わらせるくらいなら最初から何もしないほうが時間と税金の無駄遣いにならなくてよっぽどよい、心からそう思います。
これらの分野で行政がやるべきことは、地域の為に頑張ろうという想いのある民間企業や人のアクションを、法律、条例関係とか行政の得意とする面から応援することではないでしょうか。それぞれの得意分野を結集すればきっと新たな第一歩が踏み出せるのではないかと思います。