中野区が考えるグローバル化とは!?

先月から今月にかけて区長選挙後初の定例議会が開かれました。田中区政4期目のスタートということで区長の施政方針説明があったため、今回はその内容について一般質問させていただきました。

現在継続中のJR中野駅周辺再開発。

ご存じのとおり、朝の通勤通学時間帯は狭い北口改札が大混雑状態で、利用者の皆様方には大変ご迷惑をかけてしまっております。こうなることは事前に予想できていたはずで、状況打破のためには西口の新しい改札と南北通路、新しい駅前広場の完成を急がなくてはなりません。今現在区が提示している平成32年ごろ完成というスケジュールは実は当初の計画から5年も遅れています。資材や人件費が高騰しているという問題もありますが、これ以上遅れることのないようにしてもらうしかありません。

キリングループをはじめとする企業や大学は当初のスケジュール通りに中野に移転してきています。民間では計画通りに事を進めるのはあたり前のことでそれができなければ逆に大問題となり担当者(責任者)は責任をとらなければなりません。しかし役所ではそういう仕組みがなく議会での追及にも限界があります。トップである区長は先月の選挙で再選しました。民間の感覚を役所に取り入れるのは大変だと改めて感じています。

施政方針説明ではそのような目の前の問題を解決することは大して重要でないと判断されたのか、さらっと流され、代わりに

「中野駅周辺をグローバルな都市活動が活発に行われ、東京都の新たなエネルギーを生み出す国際的なビジネス活動拠点として検討、整備を加速させ、産業を活性化するためのエンジンとしてその賑わいを区内全域に波及させる」

という方針が示されました。恰好いい言葉が並んではいますが、駅周辺がどのような街に生まれ変わるのか、国際会議が行われるようなコンベンションホールをつくる、という以外に具体的な将来像がさっぱりわからないため、「グローバルな都市活動」や「国際的なビジネス拠点」とは具体的にはどのようなものを想定しているのか、と質問しました。そして「国や東京都がグローバル化を目指している中、中野もそれを目指さなければならない」ということを区役所・サンプラザ再整備基本構想の中でうたっていることもあり、グローバル化にこだわるのはいいが、それを達成することで区民全体にとってどのようなメリットがあるのか、ということも合わせて問いました。

区の答弁は

「グローバルは都市活動とは、人々の生活や企業活動が世界規模で動く経済の中にあることを指しており、文化・教育・産業など幅広い分野において国境を超えた活動が活発に行われている様子であり、国際的なビジネス活動拠点としてふさわしい外国人も働きやすく過ごしやすいビジネス環境や質の高いホスピタリティを目指す、その環境整備によって生み出される街の活性化や活発な交流は区民生活の豊かさや充実につながる」

というもので、結局どうなるのかよくわかりませんでした。中野駅周辺のグローバル化で、区民全体にどのようなメリットがあるのか、区全体の発展にどのように結びついていくのか、数字的な根拠も示しつつ、未来の街の姿が容易に想像できるようなわかりやすい説明がほしいと思いました。

どうも話を聞いていると都心区の港区さんやら千代田区さんやら中央区さんやらがすでにやっている再開発のスケールがものすごく小さくなったものを目指しているような気がしてなりません。セントラルパークという名前は知らなくとも中野サンプラザという名前は知っているよ、という方は区外にも大勢いらっしゃいます。そんな全国的知名度を誇るサンプラザをなくしてあちこちにあるような高層複合施設を建てたところで、それが東京のランドマークになるとは思えません。例えば中野ブロードウェイへの年間来場者数は東京ディズニーランドの半分もいるそうです。やはり見てくれの華やかさを追い求めるのはなく、身の丈にあった中野ならではの個性を活かした再開発を目指すべきだと考えます。