中野駅の混雑解消はいつ?

現在、中野駅の改札口は北口と南口に一つづつしかなく、朝のラッシュ時には大混雑している状態です。かつ1日の平均乗降客数が14万人を超える大きな駅でありながら、設置スペースが確保できないという理由でいまだエレベータが一台もありません。

利用者の方の安全確保やバリアフリー化の為に一刻も早くこの状況を解消しなければなりませんが、実は駅周辺の再開発に合わせて高円寺寄りの西口に新しい改札(西側橋上駅舎)と南北自由通路をつくる計画が随分前につくられています。今はそれが実現できていない状況なのです。

先日の新聞報道で「中野区とJR東日本が西側橋上駅舎と南北自由通路の実施設計に着手した。2018年度中に工事に入り、2027年ごろの完成を目指す。 駅ビルは地上5階、地下1階」とありました。つまり今から10年間は今の駅の状況が変わらず続くということです。しかし5年後には再開発で南口駅前に新しくオフィスビルやマンションができることになっており北口ではブロードウェイの近くに新たに高層マンションが建設されるなど駅近のマンション建設が続いています。駅の乗降客数が更に増加していくのは確実な中で、その間の安全対策をどうするのか区から明確な回答はありません。

実は中野区が2010年3月につくった中野駅地区整備基本計画、この内容をご覧いただければ一目瞭然ですが、この新しい西側橋上駅舎と南北通路は2015年にはできる予定となっていました。この時の計画通り事業がきちんと実施されていれば現時点で新しい駅舎と南北通路がとっくに完成しており、混雑緩和もバリアフリー化もできていたはずなのです。

その後計画達成は不可能と分かった区は2014年3月に中野駅地区整備計画改定版を出し、そこでは2020年までにこの工事を完了するとうたっています。しかしこれも計画通りには進まず、今回の新聞発表となりました。

四季の森公園に移転してきた大学や企業は2010年につくられた中野駅地区整備基本計画をもとに新しい改札口と南北通路が2015年にできるという前提で2013年に移転されてきました。しかしインフラ整備が追いつかなかったが故にご迷惑をかけてしまっている状況です。

一番最初の計画から12年、改定後の計画から7年も事業完了が遅れることになった中野区、そしてトップの責任は大きいのではないでしょうか。この間、議会からも何度も指摘されながら一番最初の計画通り進めようとした努力の跡も全く見受けられません。

*1日の乗降客数10万人強で中野駅より少ない千葉駅。中野の3倍以上の延べ床面積の橋上駅舎と駅ビル、コンコースが、2011年の工事着手から7年間で完成します。中野と諸条件は違うとはいえ、なぜここまで差がつくのか。区のこれまでの事業の取り組み方に疑問を感じます。

JR千葉駅駅舎・駅ビル計画概要