結論から申し上げますと、中野区の受動喫煙防止対策はなかなか進んでおりません。
東京都の方では今年四月から「子どもを受動喫煙から守る条例」が施行され、七月には都議会で「受動喫煙防止条例」が可決成立しました。
ただ東京都の条例は、屋内での受動喫煙防止が柱となっており、屋外については中野区のような市区町村が対策を講じていく必要があります。しかし例えば道路上における喫煙や歩きタバコによる受動喫煙防止対策については区の「道路分野」が担当し、公園においては「公園分野」、健康面からの受動喫煙防止対策は「健康福祉分野」と縦割り組織の中で、総合的な受動喫煙防止対策が打ち出せていない状況です。
東京都の条例制定を受け、通学路や公園の禁煙化、歩きタバコの抑制や路上喫煙地区の拡大について先日の議会で質問しましたが、残念ながら区の答弁からはあまりやる気は感じられませんでした。
区長も変わったことですし、早急に受動喫煙に対する区の考え方や方針を明確にし、具体策を講じて行くべきと考えます。